散骨の法律・規制

 

散骨する場合、法律などによる規制がないかが気になる方もいるでしょう。この記事では、散骨に関する規制についてお伝えします。
 
規制に反してしまうことで、罰則が科されてしまうこともあるため、事前にしっかりとチェックしておきましょう。

 

法律上の規制は無い

散骨について、法律上の規制はありません。

火葬許可証など、葬儀の手続きに必要な書類さえ所持していれば、基本的には散骨することが可能となります。
 
しかし、国が散骨を許可しているわけでもないという点には注意しましょう。

国は散骨に関する公的な見解を発表しておらず、法律に触れない良識の範囲で行う散骨に限り、黙認するという立場を取っています。
 
散骨は国に許可されているわけでもなければ、禁止されているわけでもない、曖昧な状況下にあるということを意識しておく必要があるでしょう。

国からの許可が下りたことがきっかけで散骨は始まったものであると、誤った認識をしている人も多いですが、散骨は法律的に問題無いと判断した一般人が自発的に始めたことです。
 
散骨は国の許可に基づいて行われる行為ではないため、身勝手な散骨を行うことで近隣住民とのトラブルに発展しかねないというリスクがあります。

最悪の場合は民事訴訟などに発展してしまうケースもあるため、散骨する際は慎重に判断する必要があるでしょう。
 
上記の理由から、個人の判断で散骨をすることは難しいため、ノウハウのある散骨業者に依頼することが勧められているという背景があります。

 

各自治体で規制されている場合がある

散骨をすることに関して法律による規制はありませんが、各自治体によっては条例で規制されている可能性があります。

自治体の条例で規制されていることを知らずに散骨してしまった場合、罰則が発生する可能性もあるため、散骨する際には下調べを行う必要があるでしょう。
 
自治体によって、どのような規制があるのかを確認してみましょう。

 

散骨を規制している自治体の例

散骨の規制の程度は自治体によりけりです。

埼玉県の秩父市や、北海道の長沼町などは散骨に関して厳しい規制を設けており、違反した場合は罰則が科されます。
 
どちらの条例にも、「何人も、墓地以外の場所で焼骨を散布してはならない。」と条文に記載されており、墓地意外での散骨は認められていません。

 
北海道の長沼町の例では、条例に違反した場合、半年以下の懲役か10万円以下の罰金が科されることになります。
 
静岡県の熱海市などの条例は少し緩くなり、罰則は設けられておらず、散骨のガイドラインが設けられているのみとなります。
 
規制を設けている自治体によっては、特定の条件下で墓地以外での散骨を認めている場合もありますが、その条件を満たすことが難しいという問題もあります。

 

散骨が規制された理由

散骨は法律上の規制が無いため、当初は誰もが自由な場所で散骨していました。

しかし、散骨をする過程で業者が近隣住民とトラブルになることがあったため、各自治体がそれぞれの判断に基づいて散骨に関する規制を設けることになりました。
 
法律で規制されていないからといって、近隣住民が散骨を不快に感じないとは限りません。

さらに、散骨をすることによって近隣住民に経済的な損失を与えてしまう可能性もあります。
 
散骨によって近隣住民が困る具体的な理由をご紹介します。

 

土地の価値が落ちる

散骨を行った場所では、不動産を売却する際に散骨が行われた旨を報告する必要がありますので、土地の価値が落ちてしまう可能性があります。
 
自分は散骨していないにも関わらず、近くで第三者が散骨を行ったことによって自分の土地の価値が下がってしまったら、近隣住民が怒ってしまうのも無理はありません。
 
トラブルを避けるためには、所有している土地の価値が下がっても構わないという人のもとで散骨をする必要があるため、根気強い交渉が必要となる場合もあります。

 

観光地・養殖場が風評被害を受ける

観光地や養殖場で散骨が行われた場合、風評被害に見舞われてしまう可能性があります。

観光地で遺骨が撒かれることによって、縁起が悪いと感じた客の足が遠のいてしまう恐れがあるでしょう。

また、養殖場の場合は、撒いた遺骨が食品に混ざってしまわないかを懸念する人もいます。
 
実際には影響の無い場所で散骨をしていたとしても、噂が一人歩きして風評被害をもたらしてしまう場合があるため、このような場所は散骨を嫌う傾向にあります。
 
風評被害によって観光地や養殖場が経済的な被害を受けてしまうと、自治体にとっても損失となるため、風評被害を防ぐ目的で条例が制定されることも多いです。
 
熱海市などは観光名所ですので、散骨に関して罰則は設けていないものの、観光地を守るための明確なガイドラインが存在します。

 

まとめ

散骨の規制に関する知識をお伝えしました。規制の内容は各自治体によって異なり、規制が設けられた理由も様々であるということが分かります。
 
散骨を個人的に行う人は少ないため、散骨業者に対する規制を設けている自治体が多いです。

散骨業者に依頼する場合は、散骨業者が各自治体の規制に関して調べてくれるため、自分が強く意識する必要はないでしょう。
 
各自治体に条例がある関係で、散骨業者から希望の場所では散骨できない旨の連絡を受けることもあるかも知れません。
 

希望の場所で散骨できるどうかについては、散骨業者とよく相談しておきましょう。
散骨業者選びに迷ったら、ミキワの海洋散骨がおすすめです

おすすめ記事一覧